内閣不信任案についての2022年の報道
2022年6月8日、毎日新聞「なるほドリ」にて、内閣不信任案について子ども向けに書かれたQ&A(一部抜粋)がこちら。
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Q 可決されそうにないものを、なんでわざわざ提出するの?
A 提出を機に主張を多くの人たちに知ってもらうためです。(中略)「伝家(でんか)の宝刀(ほうとう)」と呼ばれる不信任案で関心を引き、党勢のてこ入れを図るのでしょう。
「可決されそうにないものを、なんでわざわざ提出するの?」と、まるで無駄な行為であるかのように書いています。しかも、子ども向けに。
内閣不信任案の意味については、「内閣不信任案提出批判に潜む勘違い 「可決できなければ無意味」は正しいか(2021年6月18日)」という記事に下記のように記載されています。
(一部抜粋)
” 不信任案提出には二つの意味があると筆者は考えている。一つは、時の政権に対し、野党が何を問題視し、なぜ信任できないかを国民の前に明らかにして、次の総選挙における政権選択の判断材料にしてもらうこと。もう一つは、決議そのものや提案理由説明の「言葉」を議事録などに残し、後世の検証に耐えるようにしておくことである。”
内閣不信任案が、改めて正しく理解されることを願うばかりです。
尚、前述のなるほドリを書いた記者は、「国会質問、選挙PR露骨 全員が候補予定者」という記事を2022年5月31日に書いており、議会制民主主義を本当に理解しているのか指摘しておきたいと思います。
上記の記事については、下記の反論記事もありますので、合わせてお読みいただけたらと思います。
「立候補予定者の国会質問は「選挙PR」と批判されるべきことなのか? 審議公開は議員と有権者のフィードバックの場~メディアは多角的な報道を」2022年6月8日朝日新聞
(一部抜粋)
” 国会活動の有権者へのフィードバックこそが、議会制民主主義と憲法の求めるところであり、毎日新聞の記事はそれを揶揄するもので、議会制民主主義を損なう視点と言わざるをえない。”
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